収入の複線化を目指す鉄道員のブログ

現役鉄道員がセミリタイアを目指して収入の複線化を頑張ります。鉄分は薄め。

【読書感想】禅の言葉 シンプルに生きるコツ

禅の源流は仏教にありますが、仏教の開祖である釈迦は自身で教えやメッセージを
書き記すことはしなかったそうです。
そのかわり、その弟子である禅僧たちが、釈迦の説法を書き取って形にしたものが
「お経」であり、禅僧自身が修行によって得たメッセージが禅語といわれるものです。

本書はその禅語が、著者のわかりやすい解説付きで多数紹介されたもの。

ちなみに、著者の枡野俊明氏の経歴がなかなか異色で面白いです。
 曹洞宗の住職
  ↓
庭園デザイナー
  ↓
多摩美術大学教授
  ↓
ブリティッシュ・コロンビア大学教授

Newsweekの「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれたスゴイ方でもあります。
そんな特集が組まれていることも意外でしたが。

禅の言葉には穏やかに生きるヒントがたくさん!

禅というと、静かなお堂で座禅を組んで何やら瞑想しているというイメージしかなかったですが、
その教えには、現代社会にも通じる暮らしのヒントがあります。

個人的に気に入った禅語を以下に並べてみました。
(→は簡単な解説)

安閑無事
→日々を淡々に、平穏に過ごすことが幸福である。

無念夢想
→自分を縛る執着や思い込みから自由になる。

柳は緑花は紅
→五感で感じる変化の中にある生の実感こそ幸福がある 。

本来空寂
→自分だけの人生を全うするを考えよ。

把手共行
→交友関係は、お互いを励ましあえる人達と作ること。

悟無好悪
→評判、先入観を気にせずあるがままを認めること。人付き合いも然り。

無一物中無尽蔵
→何ものにもとらわれず、済んだことに執着しない。命さえあればすべてを失うということほない。

放下着
→一瞬であっても、一切の執着心を捨てる時間を作る。
 執着を減らすには、①他人と比べない、②自分にないものを求めない、③時には考えるのをやめ、感
情に身を任せること。

喫茶喫飯
→「今この瞬間にしていること」に集中すること。

山中無暦日
→自分が主体となって時間や空間をコントロールする。

直心是道場
→自分がしたいことを一歩踏み出してやってみることが成長につながる。
 
いかがでしょうか。
結構、最近流行りのミニマリズムアドラー心理学などに通じる考え方もありますよね。
 
本書は、終始平易な言葉で書かれていて、身近だけどよくわからない禅というものについて学ぶ、
取っ掛かりに最適な入門書だと思います。

禅に興味がある人、楽しく生きるヒントを得たい人にはオススメの一冊です。


 




にほんブログ村 ライフスタイルブログ おひとりさまへ

にほんブログ村