老後資金は1600万円で十分なのか!?
老後のお金っていくらぐらい必要か考えたことはあるでしょうか。
電車の中吊り広告やメディア等を見ていると、この手のテーマがよほどキャッチーと見えて
頻繁に目にします。
こういうところからもいかに我が国が超高齢化社会かというところが垣間見えて面白いです。
私自身はまだ30歳なので、老後について考えるのは少し早すぎる気もしますが、
こんな記事が目に留まったので読んでみました。
⇛老後資金は「1600万円で十分」 意外と少なく済む根拠とは?
記事では、定年退職後の65歳から90歳まで生きるという仮定のもと、
65歳からの生活費を月22万円(年間264万円)、年金受給額を年間200万円として、
1664万円を定年時65歳までに用意できれば最低限OK、としています。
(不足額64万円×26年間=1664万円)
まぁ試算の時点ですでにタイトルより64万円多く必要な点は置いておくとして、
本当に1600万円台の蓄えで老後に突入して大丈夫なのか、少し掘り下げて考えてみました。
まず、記事には記載されていませんが、上記の試算にはいくつか隠れた前提条件があります。
まず年金受給額200万円という条件ですが、これは老後の生活費の支柱となる最も大事な条件です。
国民年金のみで200万円受給するということは難しいため、厚生年金加入者であることを
前提に考えてみます。
大卒22歳で就職し、定年65歳まで働き続けた平均年収511万円のサラリーマンの場合だと、
ちょうど国民年金と厚生年金を合わせた受給額が年間約200万円となるそうです。
(こちらのサイトを参考)
当然ですが、定年まで会社勤めを続け、40年以上にわたって年金を納め続けた場合です。
アーリーリタイアした場合や、勤務先の状況により定年までいることが困難になった場合などの
ケースを考えると、上記試算の条件設定はかなり楽観的といえます。
加えて、現在進行形で年金受給開始年齢の後ろ倒しが検討されています。
我が国の超高齢化社会の現状と将来を鑑みれば、将来的に受給開始年齢が
68歳、70歳、75歳と引き上げられていく可能性は大いに有り得る話です。
現在の延長線上で将来を考えれば、65歳時点の私も独身のはずなので独身を前提に。
まず65歳から90歳というと、健康面でのリスクが非常に大きくなってくると考えられます。
民間医療保険には加入する気がありませんので、自分で医療費を用意する必要があります。
超高額な手術等がある場合には、高額療養費制度を利用するとして、
そこまでではないレベルの医療費や健康維持のためのメンテナンス費用として、
月々5万円は積み立てておきたいです。
住居に関しては想像が難しいですが、老人ホーム等の施設に入るには金銭的に難しいでしょう。
かといって、独身老人が賃貸物件に住むのも難しいので、恐らく相続した実家に住むというのが
可能性が高いでしょう。
そうなると家賃はかかりませんので、修繕費として月3万円程度を積み立てておけば良さそうです。
これらの積立金に税金・社会保険料関係等を加味して概算を出すと次のようになりました。
おっと、必要最低限の項目だけで20万円超えてしまいました^^;
やっぱりギリギリの生活を強いられますね。。
さすがに老後になって、月々のやりくりを気にしながら生きるのは
イヤなので、もっと余裕が欲しいところです。
そうなると月25万円は見積もっておいた方が良さそう。。
というのが個人的な感想です。
世の中そんなに甘くないってことですね。
何より生活費の不足分を貯金を切り崩して補填していくという生活は、
日々目減りしていく貯金を気にしながら生きることを意味するので、
精神的にとても辛いものになるでしょう。
そもそも私が65歳になるのは30年以上先の話です。
今から30年前の1987年はバブル経済の只中でしたが、その時代と現在を比べても
多くのものが様変わりしています。
30年後のこの国がどうなっているのか正直想像もつきません。
このまま人工知能の技術革新が進み、シンギュラリティを経た先の人類は、もしかしたら
サイボーグやネットワークと一体化して今の人類とは違う姿形になっているかもしれません。
そうなったら、医療費の心配などは無意味になりそうです笑
ひとつだけ確かなことは、どのような未来になってもその時代を生き抜けるのは
しっかりと備えてきた人々だということ。
手持ちの資産が尽きたらゲームオーバーという状況では不十分だと思います。
やはり老後になってもキャッシュフローが回り続けるようにストック資産を複数確保しておく、
というのが精神衛生上もベストでしょうね。
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電車の中吊り広告やメディア等を見ていると、この手のテーマがよほどキャッチーと見えて
頻繁に目にします。
こういうところからもいかに我が国が超高齢化社会かというところが垣間見えて面白いです。
私自身はまだ30歳なので、老後について考えるのは少し早すぎる気もしますが、
こんな記事が目に留まったので読んでみました。
⇛老後資金は「1600万円で十分」 意外と少なく済む根拠とは?
記事では、定年退職後の65歳から90歳まで生きるという仮定のもと、
65歳からの生活費を月22万円(年間264万円)、年金受給額を年間200万円として、
1664万円を定年時65歳までに用意できれば最低限OK、としています。
(不足額64万円×26年間=1664万円)
まぁ試算の時点ですでにタイトルより64万円多く必要な点は置いておくとして、
本当に1600万円台の蓄えで老後に突入して大丈夫なのか、少し掘り下げて考えてみました。
まず、記事には記載されていませんが、上記の試算にはいくつか隠れた前提条件があります。
- 65歳から年間200万円の年金を受給できること
- 年金受給額、受給開始年齢が現在と同水準であること
- 65歳からの生活費が22万円/月以上かからないこと
年金受給について
国民年金のみで200万円受給するということは難しいため、厚生年金加入者であることを
前提に考えてみます。
大卒22歳で就職し、定年65歳まで働き続けた平均年収511万円のサラリーマンの場合だと、
ちょうど国民年金と厚生年金を合わせた受給額が年間約200万円となるそうです。
(こちらのサイトを参考)
当然ですが、定年まで会社勤めを続け、40年以上にわたって年金を納め続けた場合です。
アーリーリタイアした場合や、勤務先の状況により定年までいることが困難になった場合などの
ケースを考えると、上記試算の条件設定はかなり楽観的といえます。
加えて、現在進行形で年金受給開始年齢の後ろ倒しが検討されています。
我が国の超高齢化社会の現状と将来を鑑みれば、将来的に受給開始年齢が
68歳、70歳、75歳と引き上げられていく可能性は大いに有り得る話です。
老後の生活費について
続いて支出の部分、老後の生活費を月22万円という点についてです。現在の延長線上で将来を考えれば、65歳時点の私も独身のはずなので独身を前提に。
まず65歳から90歳というと、健康面でのリスクが非常に大きくなってくると考えられます。
民間医療保険には加入する気がありませんので、自分で医療費を用意する必要があります。
超高額な手術等がある場合には、高額療養費制度を利用するとして、
そこまでではないレベルの医療費や健康維持のためのメンテナンス費用として、
月々5万円は積み立てておきたいです。
住居に関しては想像が難しいですが、老人ホーム等の施設に入るには金銭的に難しいでしょう。
かといって、独身老人が賃貸物件に住むのも難しいので、恐らく相続した実家に住むというのが
可能性が高いでしょう。
そうなると家賃はかかりませんので、修繕費として月3万円程度を積み立てておけば良さそうです。
これらの積立金に税金・社会保険料関係等を加味して概算を出すと次のようになりました。
費目 | 概算額 |
食費 | ¥30,000 |
光熱費 | ¥10,000 |
通信費 | ¥10,000 |
医療費積立金 | ¥50,000 |
修繕費積立金 | ¥30,000 |
固定資産税 | ¥25,000 |
住民税 | ¥5,000 |
所得税 | ¥15,000 |
国民健康保険料 | ¥18,500 |
介護保険料 | ¥7,500 |
合計 | ¥201,000 |
おっと、必要最低限の項目だけで20万円超えてしまいました^^;
やっぱりギリギリの生活を強いられますね。。
さすがに老後になって、月々のやりくりを気にしながら生きるのは
イヤなので、もっと余裕が欲しいところです。
そうなると月25万円は見積もっておいた方が良さそう。。
結論
冒頭の記事にある1664万円の貯金では、老後を満足に送るというのは難しそう、というのが個人的な感想です。
世の中そんなに甘くないってことですね。
何より生活費の不足分を貯金を切り崩して補填していくという生活は、
日々目減りしていく貯金を気にしながら生きることを意味するので、
精神的にとても辛いものになるでしょう。
そもそも私が65歳になるのは30年以上先の話です。
今から30年前の1987年はバブル経済の只中でしたが、その時代と現在を比べても
多くのものが様変わりしています。
30年後のこの国がどうなっているのか正直想像もつきません。
このまま人工知能の技術革新が進み、シンギュラリティを経た先の人類は、もしかしたら
サイボーグやネットワークと一体化して今の人類とは違う姿形になっているかもしれません。
そうなったら、医療費の心配などは無意味になりそうです笑
ひとつだけ確かなことは、どのような未来になってもその時代を生き抜けるのは
しっかりと備えてきた人々だということ。
手持ちの資産が尽きたらゲームオーバーという状況では不十分だと思います。
やはり老後になってもキャッシュフローが回り続けるようにストック資産を複数確保しておく、
というのが精神衛生上もベストでしょうね。
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