収入の複線化を目指す鉄道員のブログ

現役鉄道員がセミリタイアを目指して収入の複線化を頑張ります。鉄分は薄め。

【読書感想】フランス人は服を10着しか持たない

本書は、ちょっと前に話題になったシンプルライフ系の書籍です。

予備知識ゼロで読んだのですが、著者はジェニファー・L・スコット氏という米国の方で、
彼女がパリに留学した際の体験を元にしています。

本書では「シック」という単語が頻繁に登場します。
ホストファミリーのフランス人夫婦も実名ではなく、それぞれ「ムッシュー・シック」
「マダム・シック」という呼び名が使われるほど。

「シック」の意味を調べてみたところ、
「上品で洗練されているさま」という意味らしく、フランス語の「chic」が語源です。
本書は、ホストファミリーの暮らしぶりを通したフランス人の生活哲学と
そこから得られる「シックな(上品で洗練された)暮らし」への氏なりの考察が綴られています。

フランス人が本当にシックな暮らしをしているのかどうかはわかりませんが、
そうであってもおかしくないなという気がしてしまうから不思議です。
本当、欧州諸国はイメージ戦略に成功してるよなぁ笑

著者が女性なので、読者も女性を意識したような内容になっています。
まぁ実際、30過ぎの独身男で本著をあえて読むという人はそう多くないでしょう笑

ただ、各章の最後にまとめページがあるので、時間がないときにも
概要をつかむことができる親切設計になっています。

個人的に参考になったと思ったのはパート3「シックに暮らす」の項目。
具体的には以下の内容です。

  • 普段使いのものは一番いいものを使う
  • 家で一番いい部屋は自分たち用にする
  • 何かを買うときは、予算内で一番いいものを。予算はいつも頭に置いておく
  • 身近な人々にもマナー良く
  • ひとりのときでも生活を楽しむ工夫を。センスが磨かれる
  • 家族全員を片付けに参加させる仕組みを考える
  • 郵便物の処理や書類のファイリングはすぐに行う
  • ものの定位置を決める
  • 個人的なおしゃべりは慎み、必要なことだけを話す
  • 初対面の人にプライベートな話は控え、興味深いテーマを話す
  • 大きな買い物をするときは、数日待ってそれでも欲しいか確認する
  • 自分の持っている物の価値を再認識して大切にする
  • 何歳になっても新しい学びをする
  • 知的な刺激のない生活を避け、毎日頭を鍛える
  • 日常のありふれたことに喜びを見出すことで毎日がハッピーになる
  • どんなことがあっても人生を前向きにとらえる
  • そのときやっていることを楽しむために五感をフル稼働させる
項目絞るつもりが多くなってしまいました。。

また、How toではありませんが、特に心に残ったフレーズとして
次の一文があります。
いつも忽然としてユーモアのセンスを忘れずに人生に向き合い、どんな経験も
意義深いものにしよう
まさにシックな暮らしを表した一文ではないでしょうか。

ところでタイトルになっている10着については、「季節ごとにお気に入りの10着を残す」
という意味で、文字通り10着しか服を持たないということではありませんでした笑

まぁでも個人的な理想としては、外出用に常備する服は10着に抑えたいですね。
結局いつも着やすいものしか着ないので、案外実現可能だと思います。

理想は高く、ね。


 




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