【読書感想】『「しないこと」リストのすすめ-人生を豊かにする引き算の発想』
現代人、特に日本の都市部で働く社会人はとにかく時間とタスクに追われています。
Todoリストに羅列したタスクにチェックを入れることに快感を覚える人までいるけども、
では、このリストはいつになったらなくなるのだろう?
きっと死ぬまでタスクを追加しつづけるのでしょう。
多くの場合、Todoリストとは「したいこと」ではなく、「しなければいけないこと」の羅列です。
タスクを効率よく消化するために、世の中のそこかしこに時間管理術や
生産生向上術の手法が出回っています。
そして、それらのスキルを駆使してより短時間でタスクを消化できた結果、どうなるでしょう?
他者を出し抜いてタスクを素早く片付け、生まれた空き時間であなたは何をする?
きっとまた、新たな別のタスクの処理が始まるのでしょう。
タスクは終わらないのです。
本書では、こうした無限増殖するタスクに歯止めをかけ、「したいこと」に
時間をさけるようにするために、まず「しないこと」リストを作ってみようという提言がなされています。
つまり本書は、「やりたくないことはやらない」という幸せを目指してもいいのでは?という提言なのです。
「やりたいこと」があって、それにフォーカスできるのは素晴らしいことだけど、
「やりたくないこと」をやらずに済む人生もまた幸福というのは、目から鱗です。
確かに、満員電車で通勤なんて、できれば明日から一生やりたくないし笑
「幸せを追及する」という行動(DO)としてとらえられがち」という指摘があります。
何かアクションを起こして前に進むことが良しとされ、現状に満足して立ち止まっている状態は
向上心や進歩のないこととされて、あまり肯定的にみられることはありません。
しかし、著者はこうした状態も「何もしないでいる時間は無駄ではなく、あなたが存在するための時間。あなたが生き生きとして安らぎ、喜びに満ち、優しくあるための時間」であると意味づけています。
何か意味のあることをしなければならない、上を目指さなければならない、幸せにならなければならないといった行動を駆り立てられている状態は、「生産の奴隷」となってしまっているのです。
そして、生産に終わりが来ることはなく、いつまでも幸せを感じることはない。。
こうして見ると、「足るを知る」ことで「すること」から「いること・あること」を大切のするほうが
QOLは高まりそうです。
それは「絶対」というワードを使わないこと。
このゆるさがいいです。
たとえば「絶対に飲み会の2次会には参加しない」とはしない。
たまに参加したい気分になったのなら、別に参加すればいいんです。
そのときの気分では、2次会に参加するのは「やりたくない」ことではないからです。
大抵できるだけたくさんの項目を挙げようとしてしまいがちですが、
本書ではそれは推奨していません。
それではTodoリストを作っていたときと同じになってしまい、リストに縛られてしまうからです。
「しないこと」リストを増やすのではなく、「すること」リストを減らすという引き算のアプローチを勧めています。
ちなみに本書では、著者自身の「しないこと」リストも紹介されています。
結構参考になる部分が多く、なかでも私が共感できたのは次の4つ。
特に一番下は大事ですね~
モチベーションは無理やり出そうと思っても出るものじゃないので、
興が乗らないときは大人しくやめておいて機を待つというのが、
ストレスなく物事を続けられそうです。
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Todoリストに羅列したタスクにチェックを入れることに快感を覚える人までいるけども、
では、このリストはいつになったらなくなるのだろう?
きっと死ぬまでタスクを追加しつづけるのでしょう。
多くの場合、Todoリストとは「したいこと」ではなく、「しなければいけないこと」の羅列です。
タスクを効率よく消化するために、世の中のそこかしこに時間管理術や
生産生向上術の手法が出回っています。
そして、それらのスキルを駆使してより短時間でタスクを消化できた結果、どうなるでしょう?
他者を出し抜いてタスクを素早く片付け、生まれた空き時間であなたは何をする?
きっとまた、新たな別のタスクの処理が始まるのでしょう。
タスクは終わらないのです。
本書では、こうした無限増殖するタスクに歯止めをかけ、「したいこと」に
時間をさけるようにするために、まず「しないこと」リストを作ってみようという提言がなされています。
「しないこと」リストで自分の人生を取り戻す
「しないこと」リストの内容は、えてして自分が「やりたくない」と思っていることです。つまり本書は、「やりたくないことはやらない」という幸せを目指してもいいのでは?という提言なのです。
「やりたいこと」があって、それにフォーカスできるのは素晴らしいことだけど、
「やりたくないこと」をやらずに済む人生もまた幸福というのは、目から鱗です。
確かに、満員電車で通勤なんて、できれば明日から一生やりたくないし笑
「生産の奴隷」にならない
本書では、「現代の「幸せ」とは「自分なりの幸せ」な状態でいること(BE)ではなく、「幸せを追及する」という行動(DO)としてとらえられがち」という指摘があります。
何かアクションを起こして前に進むことが良しとされ、現状に満足して立ち止まっている状態は
向上心や進歩のないこととされて、あまり肯定的にみられることはありません。
しかし、著者はこうした状態も「何もしないでいる時間は無駄ではなく、あなたが存在するための時間。あなたが生き生きとして安らぎ、喜びに満ち、優しくあるための時間」であると意味づけています。
何か意味のあることをしなければならない、上を目指さなければならない、幸せにならなければならないといった行動を駆り立てられている状態は、「生産の奴隷」となってしまっているのです。
そして、生産に終わりが来ることはなく、いつまでも幸せを感じることはない。。
こうして見ると、「足るを知る」ことで「すること」から「いること・あること」を大切のするほうが
QOLは高まりそうです。
「しないこと」リストの作り方
さて「しないこと」リストの作り方ですが、鉄則が一つだけあります。それは「絶対」というワードを使わないこと。
このゆるさがいいです。
たとえば「絶対に飲み会の2次会には参加しない」とはしない。
たまに参加したい気分になったのなら、別に参加すればいいんです。
そのときの気分では、2次会に参加するのは「やりたくない」ことではないからです。
「足し算」ではなく「引き算」で考える
さぁ早速「しないこと」リストを作ってみましょう、となると、大抵できるだけたくさんの項目を挙げようとしてしまいがちですが、
本書ではそれは推奨していません。
それではTodoリストを作っていたときと同じになってしまい、リストに縛られてしまうからです。
「しないこと」リストを増やすのではなく、「すること」リストを減らすという引き算のアプローチを勧めています。
ちなみに本書では、著者自身の「しないこと」リストも紹介されています。
結構参考になる部分が多く、なかでも私が共感できたのは次の4つ。
- 食事に仕事を持ち込まない
- 人も自分も急かさない
- 必要以上に空気を読まない
- 無理にモチベーションを作り出さない
特に一番下は大事ですね~
モチベーションは無理やり出そうと思っても出るものじゃないので、
興が乗らないときは大人しくやめておいて機を待つというのが、
ストレスなく物事を続けられそうです。
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