「いい大人が実家住まい」の何がダメなの？

某司会者曰く、「30歳で実家住みはありえない」そうです。
⇛橋爪功と交流ある坂上忍　遼容疑者に驚き「３０歳で実家に住むって…」



この某司会者に限らず、世間では成人男性が実家にいつまでも住んでいるという状態は
あまり受け入れられておらず、ある種のうす気味悪さというか、とにかくネガティブな
イメージで捉えられています。

30超えた独身男が実家住まいだった日には、もう針のむしろでしょうね！
「いい年して情けない」とか、「自立できていない」とか何とか言って。
うっかり職場等で知れ渡ってしまうと、異常者扱いされてしまいそうです。
（なぜか独身女性の場合はそこまでネガティブに捉えられない不思議。。）

しかしよく考えると、この風潮って意味がわからない。
なんでいい大人が実家に住んじゃいけないの？っていう素朴な疑問があります。

私自身について言えば、現在一人暮らしをしています。
ただ、それはあくまでも職場が実家から離れているから仕方なくそうしているのであって、
実家周辺で生活が完結する状況にあるなら、おそらく実家に住んでいると思います。

だって、合理的に考えて実家に住んだほうがあらゆる点でメリットが多いでしょう。

・家賃がかからない
・光熱費、通信費等の生活コストが圧縮できる
・自分や家族が病気になったときに安心
・馴染み深い住環境のためストレスが少ない
・家事を分担することで効率的に時間を使える

家族仲がよくないとか、物理的に実家が手狭だとか、仕事の都合や、一人になりたいとか、
そういった「積極的に実家を出る理由」がない人が実家に留まり続けるというのは、
それほどおかしな選択ではないでしょう。

一人暮らしをしていると自立していることになるのでしょうか？
今時の家事なんて、小学生でもできるものばかりです。
実際、一人暮らしを何年も続けている私の家事レベルは別段高くありません。
無理して一人暮らしをするぐらいなら、おとなしく実家に住んで資産形成に
勤しむほうがはるかに有意義です。

にも関わらず、日本社会には依然として「成人したら親元から離れるべき」という
コモンセンスが蔓延しているように見受けられます。

まぁ「世間」などというものに迎合して生きることほど馬鹿馬鹿しいことはないので、
できれば無視してしまうのが一番なのでしょう。

一人暮らしでだらしない人もいれば、実家住まいでもしっかりしている人もいます。
結局のところ、周囲に与える印象を決めるのは、あくまでその人の態度や振る舞いです。

こうした周囲の根拠なきレッテル貼りを気にしなくて済むように、
立ち回っていきたいものです。