収入の複線化を目指す鉄道員のブログ

現役鉄道員がセミリタイアを目指して収入の複線化を頑張ります。鉄分は薄め。

【読書感想】生物の驚異的な形

本書は、エルンスト・ヘッケルという100年ほど前の生物学者が描いた生物のスケッチの画集です。

生物学者のスケッチ画集?という もの珍しさから手に取ってみましたが、
中身を見て納得、というか驚愕。

まずは、次の画像を見てください。
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この美しさ、精密さ、ヤバくないですか!?(;'∀')

これは、海綿動物をスケッチしたものらしいですが、この色彩の鮮やかさは宝飾品のようです。
実際にこういう色をしているんでしょうかね。

また、シンメトリーに配置された構図がなんとも美しく圧倒されます。

ヘッケルのスケッチは、「対称美と生物の構造」を重要なテーマとして描かれており、
彼が顕微鏡を使って観察した微生物や哺乳類などのスケッチが多数収録されているのです。

また、彼の作品の完成度の高さは、20世紀初頭の芸術・建築・デザイン等にも多大な影響を与えたようです。

本書には、描かれている生物個々に関する説明・記述はほとんどないので、
学術的な専門書というよりは、画集という芸術のアプローチから読み進めるのが
適しているように思います。

個人的に特に圧倒されたのが、放散虫という微生物のスケッチ。
まさに、狂気を感じるほどの精密さ・描き込みで、額縁に入れて部屋に飾ったり、
陶器やクロスの模様として通用しそうなほどです。









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