収入の複線化を目指す鉄道員のブログ

現役鉄道員がセミリタイアを目指して収入の複線化を頑張ります。鉄分は薄め。

【映画感想】ドント・ブリーズ

個人的評価:★★★★★★★☆☆☆
      高性能おじいちゃんが怖すぎて、強盗3人組が可哀想になる映画


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超人すぎる盲目おじいちゃん

強盗3人組は、大金を隠し持っているという情報をもとに廃屋だらけの町でひっそり暮らす
老人宅に強盗に入ります。
相手は盲目の老人と犬一匹。楽勝な仕事になるはずでした。

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が、この老人が実はとんでもない化物だったために、3人組はたちまち窮地に追い込まれます。

何がとんでもないって、まず聴力が異常に良い。
盲目キャラの聴力が鋭いのはある意味お約束ですが、それにしても良すぎます。
数メートル先の床の軋みやガラス窓にヒビが入る僅かな音を聞き取り、
相手の位置まで正確に把握できるほど。
ジョジョのンドゥールとか、Last of Usのクリッカー並の超聴力。
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さらに身体能力も滅茶苦茶高い。
暗がりでもわかるほどマッチョ体型ですが、自分と同等以上の体格の若者を
腕力だけで組み伏せ、ハンマーを振り回し、マグナムをぶっ放し、おまけに
倒されても倒されても起き上がってくるタフネスまで持ち合わせている始末。

この老人は本当に人間なのか、はたまた超人血清を打ったスーパーソルジャーなのか
分からなくなってくるレベルです。

極めつけはこの老人、地下室に女性を監禁している吐き気を催すサイコパスでした。
捕らえた女子をある方法で襲うのですが、その方法が最高に気持ち悪いです笑

こういう老人の異常性も描いているので、設定上は強盗に遭う被害者なのですが、
可哀想には見せない工夫がなされています。

ところでこの老人、アバターで大佐役を演じていた役者さんなんですね。
道理でガチムチなわけだ。。

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ただの民家がたちまち恐怖の館に

本作の舞台は、基本的に終始老人の家。ただの民家です。
アメリカの家なので広いことは広いのですが、一部を除きなんの変哲もない家。
しかしこの家は、老人にとってはすべてを知り尽くした場所。
盲目というハンデを全く感じさせず、縦横無尽に駆け回って主人公たちを
追い詰めていきます。

健常者で若者、しかも銃まで持っているという圧倒的アドバンテージがありながら、
舞台を閉鎖空間に限定することで盲目老人(と犬)相手に逃げ回るしかない状況を
うまく作り出しています。

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暗闇の廊下でゾンビみたいに立ち尽くす老人を横目に、息を殺して音を立てないように
慎重~に移動する主人公達の緊張感は、ホラーゲームのそれに近い感じ。
相手は人間なんですけどね笑

展開の緩急がすごい!

強盗3人組VS盲目の老人というあまり盛り上がらなそうな設定ながら、
下手なホラー映画よりよほど怖い本作。
そのクオリティに一役買っているのが、メリハリの効いた展開でしょう。

前述のとおりとにかく老人がタフで執念深いので、一旦退けたと思っても
すぐに復活してきます。
というか終盤には、「あの状態でなんで復活できるんだよ!」というジェイソンばりの
回復力で思わず笑えてくるほど。

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物語前半のスリリングホラーな雰囲気が、後半にかけては二転三転するバトルがあり、
それぞれ異なる緊張感を持って楽しむことができます。

個人的にホラー映画は、それまで謎に包まれていた恐怖の対象が終盤に明らかになると
怖さが半減してしまうのですが、本作では最初から正体が明示されて、舐めきっていたその相手が
実際には予想外に強敵だった、という描かれているので終わりまでハラハラドキドキしながら
楽しめる映画でした!




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