世界一幸福な国デンマークに伝わる「ヤンテの掟」
「世界幸福度報告」というものをご存知でしょうか。
これは国連によって、世界150以上の国・地域を対象として実施される
「その地域の人々がどれほど自分たちを幸福と感じているか」という世論調査を
まとめたレポートです。
政府腐敗の認識の6つ指標を基に「幸福度」が数値化され、その数値が高い順に
ランキングされています。
つまり、「幸福度」ランキングが高い国ほど、自分たちが幸福だと感じている傾向が強い、
ということになります。
この調査の2016年度版で一位にランクインされている国がデンマークです。
(ちなみに、北欧諸国は本調査ではすべてがトップ10以内です。)
北欧というと、高額な税金と厳しい寒さがある一方で、社会制度の充実や税使途が
比較的明瞭さがよく取り沙汰されていて、日本が目指すべき社会像のような形で
引き合いに出されることが多いですよね。
北欧諸国が本当に楽園といえるのかどうかはさておき、少なくともデンマークで暮らす人々は
おおむね自分たちの生活に満足している、ということにはなりそうです。
前述のとおり、この調査では世論調査を基にしている主観的要素の強いものです。
そこで私は、デンマーク人が普段どんなことを考えて日々を送っているのか、
どのようなメンタリティで社会や人間関係に向き合っているのか、という点に興味が湧きました。
やっぱ、私も幸福になりたいので笑
そしていろいろ見ているうちに「ヤンテの掟」というキーワードに行きつきました。
「A Fugitive Crosses His Tracks」の中に登場するヤンテという村で定められた
10カ条のルールで、内容は以下のようなものとなっています。
どうでしょうか。
すべてに渡り「うぬぼれるな、他人に期待するな、埋没せよ」という内容になっていますよね。
それはもう、徹底的に笑
「お前なんて自分で思うほど大したことないんだから、背伸びせず謙虚に生きろ」 と
言わんばかりです。
謙虚というレベルを超えて卑屈になりそうですね。
デンマーク人のメンタリティにこの掟がどの程度関与しているのかは不明ですが、
(武士道に忠実な現代日本人が珍しいのと同様に)
確かに北欧デザインとか彼らの生活スタイルなどを見聞きしていると、
期待値を高く設けすぎず、自分の手の届く範囲で最大限に楽しむ、という姿勢が伺えます。
そこにはある種の「謙虚さ」と「割り切り」もあるように感じられます。
この考え方は、日々を快適に過ごすためのヒントになりそうです。
期待値を高く設定すればするほど、思うような結果が得られないときの失望が大きく、
多大なストレスの要因になります。
たとえば、以下のようなよくあるケース
・受かって当然と思っていた試験に落ち、失意のあまり引きこもりに。
・誕生日に恋人がお祝いしてくれると思ってたら、何もしてくれなかった。
・自社は他より付き合いがのに、得意先が便宜を図ってくれなかった。
特に日本人にはまじめな人が多いので、期待されると頑張ってしまいますし、
優秀な人ほど「俺ならできるはず」と無理をしてしまいがちです。
また、「察する」能力が高いがため、言外のプレッシャーにも必要以上に敏感になってしまう。
そうした人間関係が絡み合った結果、なんとなくギスギスした社会になっているように思えます。
そしてこのあたりに、物質的には豊かなのにいまひとつ日本人が幸福を感じられない一因が
ある気がします。
ということで、私もデンマークの流儀にならって、自分にも人にも過度に期待せず、
適度な向上心を持って身の丈にあった生活をしていこうと思います。
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これは国連によって、世界150以上の国・地域を対象として実施される
「その地域の人々がどれほど自分たちを幸福と感じているか」という世論調査を
まとめたレポートです。
世界一幸福な国 デンマーク
調査は、人口あたりGDP、社会的支援、健康寿命、人生の選択の自由度、寛容さ、政府腐敗の認識の6つ指標を基に「幸福度」が数値化され、その数値が高い順に
ランキングされています。
つまり、「幸福度」ランキングが高い国ほど、自分たちが幸福だと感じている傾向が強い、
ということになります。
この調査の2016年度版で一位にランクインされている国がデンマークです。
(ちなみに、北欧諸国は本調査ではすべてがトップ10以内です。)
北欧というと、高額な税金と厳しい寒さがある一方で、社会制度の充実や税使途が
比較的明瞭さがよく取り沙汰されていて、日本が目指すべき社会像のような形で
引き合いに出されることが多いですよね。
北欧諸国が本当に楽園といえるのかどうかはさておき、少なくともデンマークで暮らす人々は
おおむね自分たちの生活に満足している、ということにはなりそうです。
前述のとおり、この調査では世論調査を基にしている主観的要素の強いものです。
そこで私は、デンマーク人が普段どんなことを考えて日々を送っているのか、
どのようなメンタリティで社会や人間関係に向き合っているのか、という点に興味が湧きました。
やっぱ、私も幸福になりたいので笑
そしていろいろ見ているうちに「ヤンテの掟」というキーワードに行きつきました。
「ヤンテの掟」とは
この「ヤンテの掟」とは、アクセル・サンデムーセという作家の小説「A Fugitive Crosses His Tracks」の中に登場するヤンテという村で定められた
10カ条のルールで、内容は以下のようなものとなっています。
- 自分の事を特別な存在だと思ってはならない
- 自分は他人よりも善良であると考えてはならない
- 自分は他人よりも賢い人物であると思ってはならない
- 自分は他人よりも優れていると思ってはならない
- 自分は他人よりも知識が深いと思ってはならない
- 自分は他人よりも重要な人物であると思ってはならない
- 自分は何かに秀でていると思ってはならない
- 他人の事を笑ってはならない
- 自分が他人から気にかけてもらえると考えてはならない
- 自分が他人に何かを教えられると思ってはならない
どうでしょうか。
すべてに渡り「うぬぼれるな、他人に期待するな、埋没せよ」という内容になっていますよね。
それはもう、徹底的に笑
「お前なんて自分で思うほど大したことないんだから、背伸びせず謙虚に生きろ」 と
言わんばかりです。
謙虚というレベルを超えて卑屈になりそうですね。
デンマーク人のメンタリティにこの掟がどの程度関与しているのかは不明ですが、
(武士道に忠実な現代日本人が珍しいのと同様に)
確かに北欧デザインとか彼らの生活スタイルなどを見聞きしていると、
期待値を高く設けすぎず、自分の手の届く範囲で最大限に楽しむ、という姿勢が伺えます。
そこにはある種の「謙虚さ」と「割り切り」もあるように感じられます。
期待しすぎない
「ヤンテの掟」は、自分にも他人にも過度に期待するなという内容なわけですが、この考え方は、日々を快適に過ごすためのヒントになりそうです。
期待値を高く設定すればするほど、思うような結果が得られないときの失望が大きく、
多大なストレスの要因になります。
たとえば、以下のようなよくあるケース
・受かって当然と思っていた試験に落ち、失意のあまり引きこもりに。
・誕生日に恋人がお祝いしてくれると思ってたら、何もしてくれなかった。
・自社は他より付き合いがのに、得意先が便宜を図ってくれなかった。
特に日本人にはまじめな人が多いので、期待されると頑張ってしまいますし、
優秀な人ほど「俺ならできるはず」と無理をしてしまいがちです。
また、「察する」能力が高いがため、言外のプレッシャーにも必要以上に敏感になってしまう。
そうした人間関係が絡み合った結果、なんとなくギスギスした社会になっているように思えます。
そしてこのあたりに、物質的には豊かなのにいまひとつ日本人が幸福を感じられない一因が
ある気がします。
ということで、私もデンマークの流儀にならって、自分にも人にも過度に期待せず、
適度な向上心を持って身の丈にあった生活をしていこうと思います。
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