収入の複線化を目指す鉄道員のブログ

現役鉄道員がセミリタイアを目指して収入の複線化を頑張ります。鉄分は薄め。

住宅ローンの借換をする前にやるべきたった1つのこと

最近は住宅ローンの金利が歴史的に低い水準になっていますね。
既に住宅ローンを組んでいる方のなかには、少しでも低い金利の金融機関への借換を
検討している方も多いと思います。

しかし、実は住宅ローンの借換には結構な手間とお金がかかります。

金融機関にもよりますが、最低でも以下の諸費用が発生します。
総額では50万円~200万円以上もの出費になることも。。
  • 事務手数料
  • 保証料
  • 抵当権抹消費用
  • 抵当権設定費用(登録免許税・司法書士報酬)

また、借換先の金融機関とのやり取りや審査等の手続きにもそれなりの労力と時間がかかるので、
仕事のある忙しい方にとってはちょっとした負担です。

こうした手間をお金をかける前に、ぜひとも一度ためしてほしいことがあります。

それは「現在の借入先金融機関への住宅ローン金利の引き下げ交渉」です。

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金利の引き下げ交渉とは?

金融機関にとって、住宅ローンを組んでいる顧客は長期に渡り手数料収入が見込めるので
ずっと自分のところからローンを借り続けてほしいと思っています。
(ローンの繰り上げ返済に手数料がかかるのもこのため。)
この金融機関側の事情を利用して、金利の引き下げをお願いするのです。

よく勘違いされがちですが、金利は住宅ローン契約締結時の条件のひとつに過ぎないので、
貸し手と借り手が合意して契約変更の手続きさえすれば、いくらでも変えることができるものです。

私も以前、当初1.5%で借り入れたローンを約0.7%に引き下げてもらいました。
金額にして300万円以上の負担軽減になりましたので、その効果はまさに抜群です!

交渉の手順

金利の引き下げは、本来、金融機関にとっては実入りが減るので避けたいことです。
それでも相手を納得させるには、相応の材料を用意して交渉に臨む必要があります。

まずは借換先の金融機関で借換を実行した場合のシミュレーションをしましょう。
店頭に出向いてもいいし、金融機関によってはHP上で計算してくれる場合もあります。

できれば、複数の金融機関でシミュレーションを行い、仮審査まで通しておくことが望ましいです。
多くの場合、仮審査は本審査前の前提条件になるので、ここでOKサインが出れば
借換実行に説得力を持たせることができるからです。
シミュレーションや仮審査で融資可能の判定を受けた場合には、その際の諸条件
(適用金利、ローン期間、金額等)を記録して証跡として残しておきましょう。

次に、現在の借入先金融機関の住宅ローン担当者にコンタクトを取りましょう。
過去にローンを契約した際に担当者と名刺の取り交わしをしていれば、その番号でOKです。
そうでない場合も、金融機関のHP等に案内ダイヤルがあるはずです。

担当者に繋がったら、「住宅ローンの借換を検討しているが、そちらで金利を引き下げる
ということは可能か?」と聞いてみましょう。
大抵の場合、向こうから「どこの金融機関に借換予定か?金利はどれくらいで提示されてるか?」と
確認されるので、事前に行ったシミュレーションの結果をもとに答えましょう。

住宅ローンの担当者もサラリーマンです。
なんの根拠もなく客から言われたから金利を下げました、とは報告できません。
彼らが上司に報告しやすいように、こちらで材料を用意してあげるのです。

借換先の情報を伝えるときのポイントですが、答えるのはシミュレーションを行った中で
最も低い金利を提示された金融機関のみで構いません。

また、「今は仮審査まで終わっていて、本審査に向けて動いている段階」であることも伝えましょう。
(実際に本審査をするかどうかに関係なく。)
こうするこで、こちらの本気度と緊急度が伝わり、スピーディーに対応してもらえる可能性が
増します。

金利引下げに応じてくれる金融機関であれば、おそらく「内部で確認させてほしい」と言って、
話が動き出していくので、後は流れに従って対応していきましょう。
借入先金融機関から提示された金利引下げプランに応じるも良し、そのまま借換を進めるも良しです。

提示された金利引下げプランが微妙であれば、さらなる交換条件を提示するのも有りです。
例えば、定期預金、投資信託、提携カード等に新規申し込みしたら事情は変わるか?等

私の場合は、公共料金の支払いを当該金融機関からの引き落としに設定するという条件を
付加することで、当初の提示金利よりさらに0.1%の引き下げに成功しました。

注意点

最後に注意点ですが、あくまでも「交渉」であることを意識してください。
顧客ではありますが、住宅ローンの金利引下げに関しては相手にお願いをする立場です。
金融機関によっては、当然応じてくれないというケースもありますので、
金利が下がったらラッキー♪」程度の気持ちでいた方が良いでしょう。

また、基本的に金利の引下げ交渉は、あくまで金融機関との信頼関係の上に成り立つ
ものであることも認識しておく必要があります。

円滑に交渉を進めるためにも、月々のローン返済はしっかりとやっておきましょう!